著書・論文・翻訳

著書

2017 『「海に住まうこと」の民族誌:ソロモン諸島マライタ島北部における社会的動態と自然環境』 風響社.

2018 『21世紀の文化人類学:世界の新しい捉え方』 新曜社(前川啓治、箭内匡、深川宏樹、浜田明範、木村周平、根本達、三浦敦との共著).

2022 『不穏な熱帯:人間〈以前〉と〈以後〉の人類学』河出書房新社.


学位論文

2007 「1920-30年代フランスのシュルレアリスム運動における政治と社会―アンドレ・ブルトンとマン・レイを中心に」 東京大学大学院総合文化研究科、修士論文.

2014 「ソロモン諸島マライタ島北部のアシ/ラウにおける「海に住まうこと」の現在:別様でありうる生の民族誌」 東京大学大学院総合文化研究科、博士論文.


論文                        

(査読有り)

2011 「「海の民」のトポジェニー―ソロモン諸島マライタ島北部の海上居住民ラウ/アシにおける移住伝承と集団的アイデンティティ―」『くにたち人類学研究』6: 26-53(→PDF).

2012a 「「カストム」をめぐる生成―ソロモン諸島マライタ島北部の「海の民」ラウにおける社会文化的動態とアイデンティティ」『超域文化科学紀要』17: 83-103(→PDF).

2012b "An Unsettling Seascape: Kastom and Shifting Identity among the Lau in North Malaita, Solomon Islands." People and Culture in Oceania 28: 1-22.(→PDF

2013 「想起されるマーシナ・ルール―ソロモン諸島マライタ島における社会運動の記憶と集住の現在」『社会人類学年報』39: 131-149.

2016a 「「問題」としての景観―ソロモン諸島マライタ島のアシ(海の民)の事例から」河合洋尚(編)『景観人類学―身体・政治・マテリアリティ』 時潮社, pp. 117-143.

2016b 「海を渡る生者たちと死者たち―ソロモン諸島マライタ島北部のアシ/ラウにおける葬制、移住と親族関係」『文化人類学』81(2): 161-179.(→PDF

2019 「メラネシア人類学における「再分配」の境界―「集団」と「戦争」をめぐって」浜田明範(編)『再分配のエスノグラフィ―経済・統治・社会的なもの』国立民族学博物館, pp. 115-141.

2020 「「戦闘の時代」の島々―ソロモン諸島マライタ島の初期植民地時代をめぐる歴史人類学的考察」『文化人類学』85(3): 397-415.(→PDF

2021 「序論 Writing (Against) Nature―「転回」以後の民族誌」『文化人類学研究』22: 1-8.


(査読無し)

2010 「現代メラネシアの「海の民」における居住と移住―ソロモン諸島マライタ島北部のラウ/アシとその人工島をめぐって」『日本オセアニア学会ニューズレター』97: 1-11.(→PDF

2013 「身体の産出、概念の延長―マリリン・ストラザーンにおけるメラネシア、民族誌、新生殖技術をめぐって」『思想』1066(2013年2月号,特集:来たるべき生権力論のために): 264-282(久保明教との共著).

2014 「人類学/民族誌の「自然」への転回―メラネシアからの素描」『現代思想』42(1)(2014年1月号, 特集:現代思想の転回2014―ポスト・ポスト構造主義へ): 148-161.(→PDF

2018a 「「沈む島」と「育つ岩」ーあるいは、「生き存えること」の人類学」『現代思想』46(1)(2018年1月号,特集:現代思想の総展望2018): 213-227.

2018b 「変化の中の集団区分―ソロモン諸島マライタ島北部の「海の民/山の民」(アシ/トロ)関係をめぐって」『日本オセアニア学会ニューズレター』120:  1-14.(→PDF

2019a 「人類学の存在論的転回―他者性のゆくえ」『現代思想』47(6)(2019年5月臨時増刊号、特集:現代思想43のキーワード): 117-122.(→PDF

2019b 「「育つ岩」―コミュニケーション/エージェンシーの限界をめぐる試論」杉島敬志(編)『コミュニケーション的存在論の人類学』臨川書店, pp. 166-198.

2020 「マリリン・ストラザーンにおける〈イメージの方法〉」『日本オセアニア学会ニューズレター』126: 1-18.(→PDF

2022  「メラネシアからの思考―ストラザーン『贈与のジェンダー』における「行為」と「産む身体」をめぐって」檜垣立哉・山崎吾郎(編著)『構造と自然ー哲学と人類学の交錯』勁草書房, pp. 49-75.

2023「事件の語り/語りの事件現代人類学から見る生活史とエスノグラフィー」『現代思想』51(11): 56-71.


書評、解説、エッセイなど

2013 「メラネシア、あるいは交換論とその彼岸」『現代思想』41(5)(2013年4月号): 238.

2014a 「サンゴ礁の海に暮らす」 佐藤靖明・村尾るみこ(編)『衣食住からの発見』(FENICS 100万人のフィールドワーカーシリーズ 11) 古今書院, pp. 170-185.

2014b 「時間と空間」 国立民族学博物館(編)『世界民族百科事典』丸善出版、pp.206-207.

2015 「書評 杉島敬志(編)『複ゲーム状況の人類学―東南アジアにおける構想と実践』(風響社、2014年)」『文化人類学』80(3): 482-485.

2018a 「マリリン・ストラザーン」岸上伸啓(編著)『はじめて学ぶ文化人類学―人物・古典・名著からの誘い』ミネルヴァ書房, pp. 264-269.

2018b 「「生きながらえること」の時間を物語る」(保坂和志『ハレルヤ』の書評)『文藝』57(3)(2018年秋季号): 652.

2019 「パネルディスカッション(第27回産研アカデミック・フォーラム:文化を科学する―進化論で社会を理解する)」(佐々木宏夫・井原泰雄・松前ひろみ・田村光平・中丸麻由子との連名)『産研アカデミック・フォーラム』27: 53-76.

2020a 「「他者」の謎に向き合う」(古処誠二『ビルマに見た夢』の書評)『四国新聞』ほかに掲載.

2020b 「家族・親族ー人工の島々に住まうマライタ島の人々」梅﨑昌裕・風間計博(編)『オセアニアで学ぶ人類学』昭和堂, pp. 113-125.

2023  「〈同時代〉の民族誌ー文化人類学者が読む大江健三郎」『ユリイカ』55(10): 148-159.

2024 「旅する哲学」桐光学園中学校・高等学校(編)『高校生と考える 人生の進路相談ー桐光学園大学訪問授業』左右社, pp. 78-94.


翻訳

2015a マリリン・ストラザーン著『部分的つながり』水声社(叢書 人類学の転回/大杉高司・浜田明範・田口陽子・丹羽充との共訳).

2015b エドゥアルド・ヴィヴェイロス・デ・カストロ著『インディオの気まぐれな魂』水声社(叢書 人類学の転回/近藤宏との共訳).

2017 モルテン・アクセル・ピーダーセン「自然の島々ーモンゴル北部における孤立したモノと凍りついた精霊たち」『現代思想』45(4)(2017年3月臨時増刊号,特集:人類学の時代): 81-95.